打ち込み稽古について

 

  • 打ち込み稽古の方法には、キックミットを使用する方法、サンドバックを使用する方法、対人で行うものなどがあります。
  • ミットによる連絡突きお打ち込み稽古の方法は、ミットの形状、持ち手のレベル、技の種類、稽古目標によって異なります。
  • 増田道場流の打ち込み稽古は、持ち手(ミットなどを持つ側)と攻撃手(攻撃側)、その双方が技の修練を行うものとして定義しています。

打ち込み稽古理論

 

打ち込み稽古の際は、攻撃手は技の威力や精度などを高めるという目標を持ち、行なってください。その上で、その技を検証し、意識を徐々に高めていくことが必要です。意識レベルが低いと、稽古の効果が十分に得られません。また、受け手も技を受け止める際、相手のリズムや呼吸に合わせて受けることを意識してください。そのような意識持ち、稽古を行うことで、受け手側も攻撃技を使用する際の「照準を合わせる能力養成」の稽古となります。

もう少し具体的に言えば、実際の戦いで攻撃技を使用するとは、動いているものを正確に捉える能力が必要となります。それが、前述した「照準を合わせる能力」です。どんなに破壊力のある技でも、照準を合わせる能力がなければ、威力を発揮できません。更に言えば、増田流の空手では、目標が動かない前提での照準のみならず、目標が動いても対応できる、照準合わせの能力及び攻撃技の出し方が理想です。そのような能力を養成するために打ち込み稽古の受け手の修練が役立ちます。

増田流の空手稽古における「打ち込み稽古」は、動かない目標に攻撃技を当てる練習も行いますが、特にミットを用いた突きの打ち込み稽古は、野球における、バッターとピッチャーのような関係性で行う鍛錬・練習と言えます。ただし、ピッチャーは「攻撃側」、バッターが「受け手(持ち手)」です。補足すれば、攻撃手(攻撃側)と受け手、双方がストライクゾーンを了解し合い、そのストライクゾーンに目がけ、球を投げ、その球を受けるようなイメージです。言い換えれば、仮想の標的(ヒットポイント)に攻撃技を出し、その攻撃を受けるようなイメージで打ち込み稽古を行ってください。

 

打ち込み稽古の注意点

  • 打ち込み稽古は、持ち手の技術が稚拙な場合、攻撃手(攻撃側)の技がミスリードされてしまい、技術の向上に悪影響を及ぼすことがあります。故に、持ち手は攻撃手(攻撃側)の立場に立って、攻撃を受け止めてください。
  • 繰り返しますが、打ち込み稽古は、攻撃手(攻撃側)のみの練習ではありません。受け手と攻撃手、双方の練習が増田道場における打ち込み稽古です。修練の際は、「打ち込み稽古理論」を念頭に稽古を行ってください。

 

打ち込み稽古の効用

  • ミットを使った打ち込み稽古は、空手の打撃技を学ぶ上で重要です。実際に技をミットを打ち込むことで、技の精度を高めるための筋力や神経系統を向上させます。
  • 技の威力を生み出すための体の使い方を学べます。
  • 受け手も意識を正しく持てば、攻撃技を見切る力の養成に役立ちます。

 

2017ー7−7修正