1)極真空手方式(極真スタイル)の競技の勝敗判定
判定方法:主審の合図で主審・副審が同時に旗を挙げ、多数決で決定。
勝敗の決まり方
- 技あり2回 → 一本勝ち
- 反則以外で続行不能 → 一本勝ち
- 引き分け多数 → 延長(最大3回まで、最終は必ず優劣をつける)
採点基準(優先順位)
- 有効打撃の数
- 攻撃姿勢の積極性
- 防御技術の巧拙
- 反則の寡多
- 主導権の支配(試合の支配力)
競技規程
2)極真ユニバーサルスタイル競技の勝敗判定
判定方法:ラウンドごとの採点合計(10点満点方式、減点制)で決定。
勝敗の決まり方:
- 技あり2回 → 一本勝ち
- 反則以外で続行不能 → 一本勝ち
- 合計同点 → 引き分け票、またはカード数で判定
- 延長戦は 1ラウンド制、最終延長は必ず10-9で優劣をつける(マスト方式)
採点基準(10-9の原則、優先順位):
- 有効打撃の数
- 攻撃姿勢の積極性
- 防御技術の巧拙
- 主導権(場のコントロール)
その他
- 技あり → そのラウンド10-8(無条件2点差)
- イエローカード(反則行為) → マイナス1点
競技規程
- 極真ユニバーサルスタイル競技規程
3)TS防具空手競技の勝敗判定
判定方法:有効打に応じて得点(点数制)。点差で勝敗を決定。
勝敗の決まり方:
- 本戦3点差以上で勝利、点差3点未満であれば、延長戦を実施。
- 点差7点以上で試合終了
- 延長戦以降は、規定時間終了時に得点が多い方が勝利
- 延長でも同点 →再延長戦を行う( ゴールデンポイント方式〜先取1点で勝ち)→点差がなければ、延長線を繰り返す。
得点配点
- 下段蹴り 1点
- 中段突き 2点
- 中段蹴り 1点
- 上段突き 2点
- 上段蹴り 3点
- 下段突き2点
一本・技あり
- 技あり:心技体一致+残心を伴った有効打
- 一本:重大損傷相当 or 続行不能(約3秒以上)
場外・転倒ペナルティ:
- 片足場外 → 相手に+1点(イエロー)
- 転倒(3秒以内に立てない) → 相手に+2点
競技規程
【まとめ:3方式の違い】
- 極真空手方式:旗判定(多数決)、極真空手の伝統的組手競技方式。
- 極真ユニバーサルスタイル方式:採点制(ラウンド制、10点満点)、カードやポイントによる減点方式。
- TS防具空手:点数制(得点加算方式)、7点差終了やゴールデンポイントが特徴。
| 項目 | 極真空手方式(極真スタイル) | 極真ユニバーサルスタイル | TS防具空手 |
| 基本方式 | 旗判定(多数決) | 採点制(ラウンド制・10点満点減点方式) | 点数制(得点加算方式) |
| 勝敗決定 | 技あり2回=一本勝ち/続行不能=一本勝ち/旗多数で勝者 | 技あり2回=一本勝ち/続行不能=一本勝ち/ラウンド合計点の多い方が勝者 | 本戦3点差以上で勝利、点差3点未満の場合延長戦、点差7点以上で即終了/時間終了時に得点差で勝敗 |
| 引き分け時 | 延長(最大3回)、最終は必ず優劣をつける | 延長1ラウンド制、最終延長は必ず10-9で優劣をつける | 延長戦2分→再延長→ゴールデンポイント方式(先取1点で勝利)を繰り返す |
| 採点/配点基準 | ◎判定基準①クリーンヒット数/②攻撃姿勢/③防御技術/④主導権 | 各ラウンド10-10から開始(減点方式)、◎判定基準 ①クリーンヒット数/②攻撃姿勢/③防御技術/④主導権 | 下段蹴り1点/中段突き2点/中段蹴り1点/上段突き2点/上段蹴り3点/下段突き(倒れた相手に突きを決める)2点 |
| 特記事項 | 旗を挙げない=引き分け | 技あり1回でそのラウンドは10-8/イエローカード=-1点 | 場外・転倒で相手に加点/一本=重大損傷級 or 続行不能(約3秒以上) |












