
[第27号:2019-2-16]
本号の主な内容
- FromAkiraMasuda〜TS方式の組手法について〜上級者、有段者特別稽古を終えて
- デジタル空手武道教本ページの更新
- 特別付録/映像レッスン:上級者、有段者特別稽古(2019/2/11)
デジタル教本(組手型、他)の更新(以下にリスト)
以下の組手型は新装版デジタル空手武道教本(4月に更新予定)に新たに分類整理され掲載される予定です。また、本映像は組手型の稽古映像ですから、正式の組手型の映像は、新装版デジタル空手武道教本の中で更新され、掲載されます。デジタル空手武道教本は、今後IBMA極真会館空手道の修練に欠かせないものです。誤解を恐れずに言えば、日々の稽古のみならず、教本と講習による稽古がなければ、IBMA極真会館の空手道は学べません。もうしばらくお待ちください。
組手型映像の追加
- 後脚中段前蹴りに対し「下段払い受け飛び込み上中段直突き」
- 下段廻し蹴り(前外/後外)に対し「すね受け同脚下段廻し蹴り」
- 上中段直突き(飛び込み大)に対し「退き身払い落とし受け上中段直突き」
- 前拳中段直突き(飛び込み大)に対し「退き身下段払い受け後拳中段下突き」
特別付録(映像レッスン)
- 映像レッスン:上級者、有段者特別稽古(2019年2月11日) /組手型ならびに組手 見取り稽古編(参加できなかった人は映像を見て独習稽古してください〜1時間強)
- より詳細な映像レッスン(映像稽古)を受けたい方は、デジタル教本のページを見てください。デジタル教本には、より詳細な解説を掲載して行きます(現在準備中のページもあります)。なお、4月からIBMA極真会館の全ての道場生はデジタル教本によって、修練の予習、復習を行えるようになります。
- 特別稽古参加者の体験レポートはこちら
組手型一覧のページについて
このページはIBMA極真会館空手道の修練体系の一部である組手型(組形)の研究中の映像(練習映像)を掲載しています。今後、正式の組手型の教本を製作したいと考えています。この映像は研究科生による研究の映像です。今後、IBMA極真会館では組手型(護身術を含む)の修練体系を確立し、その修練を実施していきます。
現在、各道場で実施しているTSスタイルの試し合い(組手法)は、競技のための修練ではなく、小刀捕りを想定した組手修練です。ゆえに間合いの操作、位置取りの技能の体得を目標とします。換言すれば、TSスタイルの試し合いは「機先を制する」ことが重要です。また護身術の修練は、空手道の独自性である、徒手で小武器(短刀など)に対抗する技の修練を通じ、IBMA極真会館増田道場の理念である、自他一体の境地を目指すことに繋がります。
以上のことは、現在の道場稽古だけでは学べません。まずは、IBMA極真会館空手道の理念と理論、哲学をデジタル教本で学んでください。
お知らせ
- デジタル空手武道通信では、常時コンテンツを修正、補充(アップロード)していきます。
- すべてのページの閲覧には定期購読会員登録が必要です。デジタル空手武道通信の案内
- ※近日中に以下の更新、掲載を予定しています。 IBMA極真会館空手道の基本修練項目を改訂版の掲載を予定しています。 IBMA空手競技規定の改訂版。 増田章の空手レッスン。
編集後記 第27号
11日に上級者と有段者対象の特別稽古を実施した。
北海道と石川県からの参加もあった。私は、楽しい空手修練を目指しているのが、受け手によっては、厳しいものと受け取られているかもしれない。特に、私の指摘が受け手にとっては難解で、楽しくないものかもしれないと、いつも反省する。
今回も「見取り稽古」「初心、忘るべからず」「組手型を基本にする」「相手とシンクロナイズ」など、難解な用語を使った。しかし、それらの用語は有段者のみならず子供達にも十分に理解できると思っている。もう少しだけ時間があれば、より腑に落ちたはずだ。
だが、空手の場合、講義よりも体験で理解することが先決である。すなわち身体で理解するものだとの一般的な認識がある。 だが、あえて言っておきたい。私も昔は空手が下手であった。今も昔と比べれば上手にはなったが、まだ下手だと思っている。ただし、着眼点をより広く、かつ本質的にとった場合は異なってくる。言い換えれば、認識が変われば、空手の見方が変わってくる。さらに、現在、考案中の増田式の修練体系と空手理論をものさしのように用い、今の自分を省察すれば、形(技の)に未熟な点がよく理解できる。私は、道場生に教えるのみならず、まずもって自らの技を速やかに修正したい。つまり、私にとっての組手型稽古は、人に空手を伝える手段のみならず、自らの技をさらに高い次元に引き上げるための手段なのだ。その稽古は、たえず自己の認識の更新。そして技術の修正と言っても良いだろう。
繰り返すが、より重要なことは、型(組手型)を通じ、自分の技を省察するということである。最近は、映像で自分を簡単に観察できるようになった。 補足を加えれば、私の考えでは、能の先達である、世阿弥の残した「初心を知る」という言葉は、自己の着眼レベル(認識レベル)を客観的に知るということだと考えている。
また、私は武道のみならず、芸道、そして全て物事の上達が、「相手とシンクロナイズする」ということ、だと確信している。この理論は、武道界ではまだ誰も唱えているものがいないであろう。私はその境地を目指しているのだが、それを目指せば目指すほど、自己の未熟さが自覚される。同時に恐怖にも似た孤独感に襲われてしまう。
下の写真:2019年 第2回 上級者、有段者特別稽古の参加者と共に(2−11)
バックナンバー
- デジタル空手武道通信バックナンバー(1~12号)
- デジタル空手武道通信 第12号
- デジタル空手武道通信 第13号
- デジタル空手武道通信 第14号
- デジタル空手武道通信 第15号
- デジタル空手武道通信 第16号
- デジタル空手武道通信 第17号
- デジタル空手武道通信 第18号
- デジタル空手武道通信 第19号
- デジタル空手武道通信 第20号
- デジタル空手武道通信 第21号
- デジタル空手武道通信 第22号
- デジタル空手武道通信 第23号
- デジタル空手武道通信 第24号
- デジタル空手武道通信 第25号
- デジタル空手武道通信 第26号