
[第63号号外編:2022-9-3]
第63号・号外編の内容
- 極真会館増田道場のみなさんへ
- 拓心武術・柔法の組手型
- 組手型45手の案内
極真会館増田道場のみなさんへ〜従心への武道
コロナパンデミックと同時に組手稽古による飛沫感染防止のため、打撃技の修練方法の改定に踏み切りました。次は投げ技や逆技と打撃技を融合した稽古・修練の実施です。もうしばらくお待ちください。教本を作成しています。
全ては、3年前に始まったコロナパンデミックの中、背水の陣の気持ちの判断・行動の継続と展開です。です。その展開についてこれない人もいたかもしれません。しかし、理念なき競技方法、組手方法、勝敗にこだわる修練は武道の修練ではないと思います。
さて、私はこれまで変化しない真を掴みたいと思って生きてきました。その思いが消えることはありません。しかしながら、未だ私は真を掴むことができていません。ただ、「変化し続けるものが変化しないものだ」と思っています。わけのわからないことを言っていると思うかもしれません。
いつまでも大人になれず、かといって子供でもない、そんな私も「耳順(60歳)」の年齢を越えました。本来なら若い人の前に出しゃばらず、引退する年齢です。そんな年になり、また空手を始めてから約50年も経ち、ようやく迷いの雲が晴れてきています。もう、でしゃばるつもりは毛頭ありません。また、どこまでやれるかもわかりません。さらに言えば、途中で野垂れ死ぬ可能性もあります。
大袈裟に思われるでしょうが、まずは65歳まで。次に従心(70歳〜心の欲するところに従えども矩を踰えず〜論語)まで。体力は衰えましたが命懸けの冒険だと思って取り組んでいきます。
最後に、増田道場には30年以上も私と一緒に稽古する黒帯もいます。本当にありがたいことです。これからも、歳を重ねつつも楽しみながら、共に生涯の武道を探し求める冒険をしていけたら望外の喜びです。
拓心武術・柔法の組手型の紹介
組手型45手の案内
極真会館増田道場における組手修練及び試合稽古は組手型の修練と併行して行うものです。なぜなら、試合稽古の目的は、勝敗を競うことではないからです。もちろん、仲間と勝敗を競い合うことを、修練の励みとすることは良いことです。しかし、そのような場合でも、相手の存在を尊重し、かつ相手の頑張りを認める気持ちが必要です。
しかしながら、一番大事なことは、試合を行う両者共に、基本組手技を駆使した試合の中で、戦いの理法と技を活かす原理を体得することです。本道場の組手法は、戦いの理法や技を活かす原理に反した戦い方を目指しません。また、そのような戦い方にも負けない戦術の創出を目指していきます。 以上の理念を具現化するには、組手型の修練を欠かさないようにしてください。出鱈目に組手を行うことは、本道場の目指す武道のあり方ではありません。 組手型45手の全編はデジタル空手武道教本で閲覧してください。