ムエタイ修行

IBMA極真会館サイト

2010年07月10日

 先日、私は格闘技術の研究のみならず、「相手に打撃技でダメージを与える」「相手のバランスを奪う」「相手の背後位置を取る」という、フリースタイル空手競技の3大テーマ、すなわち相手戦闘力を奪う技の研究のためタイを訪問しました。期間は3日間でした。しかも岡山への出張から帰京した足で、自宅にも帰らずの強行スケジュールでした。2日間、ほとんど寝ていない状態でした。飛行機の中では爆睡です(笑い)。

 さて、フリースタイル空手競技は、頭部を「掛け」などにより制して攻撃しても良いということになっています。私は、そのような技は、格闘技、武術としての空手には、不可欠な技であると以前から考えていました。おそらく、極真空手家の多くは、そのような技に対応することのみならず、使うこともできないでしょう。それは当然です。そのような技は、極真空手では禁止なのですから。

 私は、今回の旅行をムエタイの「相手のバランスを奪う」ための「首相撲」の技術の研究に絞っていました。

 私は、私の友人の後輩でタイ在住の方の紹介で、元ムエタイチャンピオンであるサムランチャイの所属するジムで練習することができました。

 そこでの練習相手は、サムランチャイとその後輩でした。その感想を一言で述べれば、「素晴らしい」に尽きます。首相撲の技術は、難解なものではありませんが、かといって簡単なものでもありません。


 

 それは、毎日30分から1時間、ひざ蹴りを含んだ首相撲の訓練をする中で、養われた実践的な力の使い方であり、技術だと思います。熟練の技といっても良いでしょう。私は、無理をするとけがをすると思っていたので、軽く練習するようにはしていましたが、ハードスケジュールということもあってか、足の指を捻挫するという散々な結果になりました。48歳の年齢を考えれば当然かもしれません。しかし、気持は晴れ晴れとしていました。

 なぜなら、ムエタイの首相撲が面白かったのと、それを体験できているという充実感からです。結果、足の指が捻挫し動きづらくても、もう一回、もう一回と練習を繰り返しました。

 私の脳裏には、何としてでも技を盗もうという思いと、将来フリースタイル空手の競技にムエタイの選手が出場する姿が浮かんでいました。そもそもフリースタイル空手競技とは、新しい格闘スポーツであり、既存のあらゆる格闘技を肯定し、取り入れて考案しています。そして、「格闘技をもっとメジャーにしたい」という思いが基盤なのです。ゆえにムエタイ出身の選手がチャンピオンになっても良いのです。

 むしろ、そのようなローカルで伝統的な武術の選手が活躍することが、フリースタイル空手競技という新しい格闘スポーツの目的といっても良いでしょう。

 とにかく、若い人たちがフリースタイル空手に賛同してくれる日までは、老骨に鞭打って、トレーニングをしなければならないと思っています。

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