日本女子アイスホッケーチームが気に入った!

IBMA極真会館サイト

 2018年02月19日

日本女子アイスホッケーチームが気に入った!

速く、強く、美しく。「スマイルジャパン」、頑張れ!

【頑張って、輝いているよ】
 なんとか、デジタル空手武道通信の更新を終えた。更新は毎回大変なので慣性の法則?が働く。つまり、無理に「エイ」と掛け声を出すかのごとく、仕事に取り掛かるので、終わった後もアドレナリンが出て、仕事をやり続けてしまう。意味がわかるだろうか。そんなことはさておき、平昌オリンピックについて書いておきたい。

  ここ数十年、私にはオリンピックに心を動かすような余裕はなかった。今も余裕があるわけではない。むしろ人生に対する諦念が芽生え始めている。そんな今日此の頃だ。ただ、自分の息子や娘の成長を目の当たりにして、若い人たちに対する思いの変化を自覚している。

【働く若い人を見ると】
 実は、コンビニ、ガソリンスタンド他、至る所で働く若い人を見ると、私は脳内に快感物質が発生する?ようだ。簡単にいうと、気分が良くなる。私は社会的に非力な人がひたむきに生きている姿が好きだ。そして、その姿をみると、心の中で「頑張って、輝いているよ」と声をかけたくなる。実際にそれを実践したいが、それをやると変人だと思われはしないかと、勇気が出ない。

【日本女子アイスホッケーチーム】

   さて、今回の平昌オリンピックは過去のオリンピック(冬季)の総メダル数を更新したと聞く。まだ、日本期待のスケートの「パシュート」「カーリング」「スノボ」などの競技が残っている。しばらくはメディア報道がオリンピック中心に違いない。
 しかし、私がメダリスト同様に感銘し、かつ気に入ったのはメダリストのみではない。私が気に入ったのは、日本女子アイスホッケーチームだ。私は日本女子チーム初戦のスエーデン戦を見て、その戦いの清々しさと凛々しさに感銘を受けた。
 日本女子チーム(スマイルジャパン)は、自分より格上のスゥエーデンチームを相手に、見事なパスワーク、そしてロングシュートで果敢に挑んでいた。初戦は惜敗したが、私はアイスホッケーの魅力を理解した。

【冬季オリンピックの特徴】

 まず、冬季オリンピックの特徴だが、氷上や雪上をスケートやスキー、ボードなどの「道具」によって移動する競技は、人間の足で地面を移動する競技と異なり、そのスピード感が異なる。おそらくその道具を用いた技術やスピード感が、我々の脳内を刺激するのであろう。優れたオリンピック競技の共通項をあげれば、独自かつ卓越したエンターテインメント性だと思う。そして、そのエンターテインメント性の要素を分析すれば、その技術、スピード感(躍動感)、勝負性(ギャンブル性)、同族意識(自己同一化?)、卓越した技術やリズム感(優れた技術・競技には独特のリズム感がある)など、それらの刺激による、感動・共感ではないかと思っている(大雑把であるが)。さらにもう一つ、見る人が勝負を理性的に納得できるという条件が必要だ(ここは説明するにもう少し字数が欲しいところだ。仮に、記号を意味として理解する際の普遍性を構造として有する、としておこう)。換言すれば、競技の有する卓越性をジャッジ(審判)する判定基準(ルール)に普遍妥当性がなければならないということである。
 私は5年前にオリンピック競技化を想定し、新しい空手(フリースタイル空手)を構想したが、そのベースには、オリンピック競技に対する、様々な本質分析と戦略があった。しかし、資金不足と仲間不足のため中断している。いつか空手がオリンピック競技として進化することがあるとしたら、私の考えと同一の認識が空手界に常識となった時だと思っている。

 話を戻すと、アイスホッケーは女子と男子では、少しルールが異なるようだが、そのスピード感のすごさは共通である。例えば、サッカーやラグビーで言えば、カウンター攻撃に当たるだろうか。そのスピード感は先述したように、氷上を道具を使って移動することで陸上のスピード感を凌ぐ。フィギアスケートの回転技こそないが、その加速、停止、転回などのスケーティング技術の切り替え、使い方が半端ではないように見えた。そして道具を巧みに使う技術が想像を超える。

 また、先述したように、女子アイスホッケーは、男子では認められている接触プレーが反則となっているようだ。それでも、ものすごいで接近してくるプレーには、ラグビーのタックル並みの迫力があると思う。つまりアイスホッケーには、相手選手に気後れしないメンタル面の強靭さを、格闘競技のように要求されるだろうと理解できた。そして、そのようなメンタル面の強靭さを日本女子アイスホッケーチームに感じた。

 そのことを2度目のスエーデン戦の勝利で確信した。なんと、日本女子アイスホッケーチームはランキング上位のスエーデンに延長戦で1点を獲得し処理した。その勝因は、スゥエーデンチームがおそらく連戦の疲労感と処理への焦りにより、連携プレーの精度が落ちていたように思う。スゥエーデンチームには、初戦では、日本に得点した、ボクシングのインファイトのようなゴール付近の攻防での連携プレーが見られなかった。一方、日本女子チームのミドルシュート(ロングシュート?)が2戦目(対スゥエーデン戦)では効果的だった。実は日本女子チームのロングシュート(ミドルシュート?)の連発に、私は批判的だった。なぜなら、実力が伯仲している相手には、ロングシュートのみでは勝てない。やはり、ボクシングでいえば、ミドルレンジからショートレンジの間合い(時空間)での連携技(コンビネーションプレー)が必要だと考えていた。それが、初戦の日本チームには見られず、一方のスゥエーデンチームには見られた。それが2戦目では、私の想像だが、スゥエーデンチームのディフェンスが甘くなっていた。ゆえに日本女子のミドルシュート(ロングシュート?)が効果的だったように思う。もしかすると、ミドルシュートの精度が日本女子の持ち味なのかもしれない。

【日本女子のスタミナとスピードとパスワーク】
 

  私の見立てだが、日本女子のスタミナとスピードとパスワークは素晴らしいと思った。また、女子アイスホッケーは、男子とは異なり、インファイト(コンタクトプレー)はあまり見られなかったが、それでも、日本女子選手は体格に勝る欧米の選手のプレッシャーに、気持ちで負けていなかったように思う。他国がルールギリギリのラフプレーを仕掛けてきた時も毅然と対応していた。このような面も私が日本女子選手を気に入ったところである。

 さらに言えば、スポーツには強い感情がつきものだが、ルールギリギリのラフプレーを私は好まない。そのような選手が好きになれない。自分自身を鼓舞する感情は結構だが、それを対戦相手にぶつけるのは、スポーツ選手の哲学としてもいただけないというのが、私の考えである(ただし、時にはそれも必要か?)。ただ、格闘技さながらのアイスホッケーという競技にあって、そのような面においても、日本女子選手の姿は素敵だった。立ち振る舞いが高貴である。

 次は、5位と6位の順位決定戦だが、是非、メディアも取り上げてほしい。また、男子アイスホッケーの試合も見てみたい。兎にも角にも、今回のスマイルジャパン(日本女子アイスホッケーチーム)のパフォーマンスは、メダルを取った他のアスリートにも劣ることがなかったと、私は思っている。今、私の脳内には快感物質が出ているようだ。そして、日本女子アイスホッケーチームに心の中で「頑張って、輝いているよ」と声をかけている。

 蛇足ながら、私が空手選手だった昔、私の練習場所は、道場と高田馬場のビックBOXというスポーツジムであった。そこには、西武鉄道のアイスホッケーチームの選手が時々来ていた。その中の一人の選手と話をしたことがある。名前を思い出せないぐらい、ほんの少しの会話だったが、感じの良い人だった。その人は、私より少し年上の選手だったように記憶する。
 当時も練習などで余裕がなかった私は、試合などを見に行かなかったが、できれば今度、日本女子アイスホッケーの試合にいきたいと思っている。

  • 2018-2-20:一部修正
    2018-2-26:一部修正
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