ある日の空手家の祈り〜IBMA極真会館スピリッツ

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道場生に向けて  〜 IBMA極真会館スピリッツ

 2018年09月24日

【ある日の空手家の祈り】

 私の仕事は空手を教えることだ。しかし、いつも教え足りないと思ってしまう。なぜなら、誰もが私の認識と同じにはならないからだ。教えなければならない技術が10倍はある。まずは知識だけで良いのだ。それを伝えなければ、どこまで行っても同じものを見ることにはならない。

 だが技術や知識を教えることより大切なことがある。
それは私が人生の中で自覚した理念と行動指針である。それは武道のみならず人生に対する考え方、姿勢でもある。

 是非、道場生にも道場理念と行動指針を念頭において道場に通って来て欲しい。私は、その理念と行動指針をもとに生きている。

 だが私は、空手しかやってこなかった人間だ。一般の人に比べてある面の知識は少ない。道場生の方が立派な社会人だろう。

 私は、空手に関してだけだが、誰にも負けないほど肉体を鍛え磨いた。かつ思索もした。ゆえに私の直観は鍛えられたと思っている。学べば学ぶほど、古今東西の賢人たちが有した、ある種共通の感覚が私の心身にも宿っている。

 もちろん、空手以外の技術を持たない私は、賢人たちの生き様に遠く及ばない。ゆえに偉そうなことは言えない。でも、これだけは言わせて欲しい。どうか、私の道場の理念と行動指針を心に止めて欲しい。そして空手を各々の人生に生かして欲しい。それが空手に人生の全てというほどの時間を費やした者の祈りである。どうか空手道が人を生かす道となりますように…。

【IBMAの理念】

 修練と修道を通じ 無限の可能性をひらき 高い人間性を発揮できる  心を育む

  解 説

  修練とは、自己の心身を活用し、技を創ることです。また修道とは、普遍的な理(道理)を技の創出(修練)や人生に活かすことです。理(道理)を掴み、それを活用することは、人間としての無限の可能性を拡げるはずです。

 我々は、自己の可能性の開拓を、利己のみならず、利他に繋がるようにします。
それを実践する心が、「良心(良知良能)」であり、それが高い人間性です。

 

【武道–人(Budo-Man)の7つの行動指針】

1)自分の心を磨くという心構えを持ちます。

解説)多くの自分の行動とその結果は、自分の心の働きとつながっていると考えられます。ゆえに、より良い行動とその結果を望むならば、絶えず、自分の心の状態を整えることが必要です。そして、心の状態を整えるとは、「自分の心を磨く」という「心構え」を持つことです。その本質(意味)は、「良心(良知良能)」を発揮するということです。我々は人間には良心(良知良能)があることを信じます。武道–人とは、自分の心を深く見つめ、良心の自覚とその働きをより高めるのだという「心構え」を持つ者です。

2)人と人、物事と物事、人と物事など、全ての繋がり(つながり)を活かすようにします。

解説)我々の生きる世界はあらゆるものが相互に補い合い、また、互いに依存し合っています。我々は、そのことを理解し、それを活かすことを考えます。

3)自分の事と他者の事、両面を理解するようにします

解説)物事を一つの面からしか見なければ、正しい判断は困難になるでしょう。なぜなら、一つの面からの情報に囚われ判断したことは、多くが臆見だからです。もし、より善い判断をしようと思うならば、物事を多面的に見るようにしてみましよう。更に物事の時間的変化を予測し、眺める視点をもつと良いでしょう。

4)自分のみならず他者の役立つようにします

解説)自分だけが良くなろうとすることは、物事を一つの面からしか見ていない証拠です。ゆえに相手も良くなるように考えることで、より正しい判断と行動ができるようになるでしょう。
5)絶えず考え方を吟味し、最も善いと思われることを選ぶようにします

解説)人生の結果とは、災難、困難と思える状況のみならず、良いと思われる状況も含め、それをどのように考え判断し、それを基に次の行動を選択していくかによって得られるものだと考えます。ゆえに些細な事の判断・選択もゆるがせにせず、絶えず自分の考え方を反省し、より善い判断と選択ができるようにしましょう。

6)目標を持ち続けます

解説)我々は人生において、意識的、無意識的に関わらず、絶えず自分のあるべき姿をイメージしているはずです。我々の考える人間的成長とは、自分のあるべき姿、イメージを目標とし、段階的に意識が変化していくことです。目標を持ち続ける限り、人間は成長し続けます。ゆえに、我々は目標を持ち続けます。

7)自分から(能動的に)行動します

解説)自分の人生が自分の判断と選択の結果だとするならば、自分の行動に責任を持たなければなりません。しかし、責任を持つことを恐れ、自分で判断と選択をしない癖がつけば、他者に振り回される人生を送ることとなるでしょう。ゆえに我々は、自己の声、すなわち良心からの指示に従い、自分から(能動的に)行動します。また、そのための「勇気」を大切にします。

 

  • 2018-12-3:IBMA極真会館ウェイ→IBMA極真会館スピリッツに変更。
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