年齢を重ねたからこそ、学べる武道があります
武道というと、若く、体力があり、激しく動ける人のものだと思われることがあります。
しかし、IBMA極真会館ではそうは考えていません。
年齢を重ねれば、身体は変化します。
筋力、柔軟性、瞬発力、回復力も変わっていきます。
だからこそ、自分の身体を知り、
力だけに頼らない身体の使い方や、
技の背後にある理法を学ぶ意味が深くなります。
IBMA極真会館では、
武道を生涯にわたって学び続けることのできる道
として考えています。
若い頃の自分と競わない
年齢を重ねると、
「以前はもっと動けた」
「昔はもっと力があった」
と感じることがあります。
しかし、過去の自分と現在の自分を比べ続けるだけでは、
武道の可能性を狭くしてしまいます。
若さを取り戻すためではなく、
今の自分をより深く知るために。
今の身体には、今の身体に合った動きがあります。
年齢を重ねたからこそ理解できることもあります。
私たちは、変化を否定するのではなく、
その変化の中で新しい武道を見つけていくことを大切にします。
力だけに頼らない武道へ
若い頃は、速さや筋力で補えることがあります。
しかし、年齢を重ねるほど、
力任せではない身体の使い方が重要になります。
姿勢。
重心。
呼吸。
間合い。
タイミング。
力を入れるところと、抜くところ。
こうした要素を一つずつ見直していくと、
武道は単なる体力の競争ではなくなります。
力から、技へ。
速さから、間合いとタイミングへ。
動きを覚えることから、動きの理由を理解することへ。
年齢を重ねることは、
武道を失うことではありません。
むしろ、武道をより深く考える入口にもなります。
技の形ではなく、その理由を学ぶ
IBMA極真会館では、
技をただ繰り返して覚えるだけではなく、
なぜその技が成り立つのかを考えることを大切にしています。
なぜ、この姿勢なのか。
なぜ、この距離なのか。
なぜ、このタイミングなのか。
なぜ、ここで力を抜くのか。
技の背後にある原理を理解すれば、
自分の身体や年齢に応じて、
技を工夫することができます。
私たちは、こうした武道の原理を探究することを
「理法の探究」と考えています。
変化に抗うだけでなく、変化に応じる
武道では、相手は常に同じ動きをするわけではありません。
距離も変わります。
タイミングも変わります。
自分自身の状態も変わります。
その変化を無視して、
一つの方法を無理に押し通そうとすれば、
身体にも無理が生じます。
相手を見る。
自分を見る。
状況を見る。
そして、そのときの状況にふさわしい動きを選ぶ。
私たちは、
変化を否定するのではなく、変化に応じること
も武道の重要な学びだと考えています。
この考え方は、
年齢を重ねた身体との付き合い方にもつながります。
自分の身体を知る
長く武道を続けるためには、
自分の身体を無視してはいけません。
今日はどのような状態なのか。
どこに力が入っているのか。
どの動きに無理があるのか。
自分の身体の状態を感じながら稽古することも、
武道の大切な修練です。
無理をすることと、
自分を鍛えることは同じではありません。
自分の限界を知りながら、
その中で少しずつ可能性を広げていく。
それが、生涯続けられる武道につながります。
年齢とともに、「強さ」の意味も深まる
若い頃には、
速さや力、勝敗が強さの大きな基準になることがあります。
しかし、武道を長く続けていくと、
強さには別の側面があることに気づきます。
自分の弱さを認められること。
感情に流されず、自分を整えられること。
相手を尊重できること。
変化を受け入れ、学び続けられること。
必要のない力を使わないこと。
人に勝つ力だけではなく、
自分自身をよりよく生かす力へ。
年齢を重ねることで、
武道の「強さ」は、より深い意味を持つようになります。
経験を重ねても、学ぶ姿勢を失わない
年齢や経験を重ねれば、
人に教える立場になることもあります。
しかし、武道では、
経験を積んだから学びが終わるわけではありません。
年下の人から学ぶこともあります。
初心者から気づかされることもあります。
自分とは違う武道から学ぶこともあります。
自分の経験を大切にしながら、
他者からも学ぶ。
私たちは、その姿勢も
武道の礼につながると考えています。
武道を、生涯の学びへ
武道には、完成という地点があるのでしょうか。
技を学べば、さらに深い技が見えてきます。
身体を知れば、
今まで気づかなかったことが見えてきます。
人との関わりを学べば、
自分自身についても新しい発見があります。
年齢を重ねることによって、
武道から学べるものが少なくなるとは限りません。
むしろ、人生経験が増えるほど、
武道の意味を別の角度から理解できるようになります。
若さを競うのではなく、
自分を深める。
IBMA極真会館は、
武道を生涯にわたって自分を磨き続けるための学びとして考えています。
武道を、これからの人生に活かす
武道で学ぶことは、
道場の中だけのものではありません。
変化を受け入れる。
自分の状態を知る。
必要のない力を抜く。
状況に応じる。
他者を尊重する。
そして、学び続ける。
これらは、年齢を重ねながら生きていくうえでも、
大切な力になります。
武道を、人生に活かす。
増田章の考え方
増田章は、武道を若さや体力だけを競うものではなく、
年齢や身体の変化に応じながら、生涯にわたって研究し、
深めていくことのできるものとして考えています。
力だけに頼らず、技の背後にある理法を考えること。
自分と相手の状態を見て、状況に応じること。
そして、人に勝つことだけではなく、
自分自身をより深く理解し、制御すること。
また、年齢を重ねることを単なる「衰え」として捉えるのではなく、
身体の変化を理解し、その変化の中で新しい技や学びを見つけることを重視しています。
こうした考え方は、
増田章が研究する「拓心武道」の思想や理法の中でも、
さらに深く考察されています。
武道を、さらに深く学ぶために
IBMA極真会館では、極真空手を大切な土台としながら、
武道の理法、礼法、修練法、教育について研究しています。
その研究体系の一つが
「拓心武道」です。
拓心武道では、年齢や身体の状態にかかわらず、
武道を生涯にわたる学びとして深めていく可能性についても研究しています。

