心と身体を強くする空手〜IBMA極真会館増田道場

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武道の礼とは

礼は、ただ頭を下げることではありません

武道では、稽古の始めと終わりに礼をします。

道場に入るとき。
相手と向き合うとき。
稽古を終えるとき。

礼には、さまざまな形があります。

しかし、IBMA極真会館では、
礼を単なる作法や形式としてだけ捉えてはいません。

私たちが大切にしているのは、
なぜ礼をするのかということです。

礼は、服従のためのものではない

礼という言葉には、
ときとして「目上の人に従うこと」
「先生の言うことを聞くこと」
という印象が伴うことがあります。

しかし、私たちが考える武道の礼は、
単なる服従ではありません。

自分を小さくすることでもありません。

相手に従属することでもありません。

自分を尊重し、
同時に相手も尊重する。

自分の立場を持ちながら、
相手にも相手の立場があることを認める。

それが、私たちの考える礼の基本です。

力を学ぶからこそ、礼が必要になる

武道では、力を学びます。

打つ。
蹴る。
攻める。
守る。

身体を鍛え、
技を身につけ、
相手に働きかける力を学びます。

だからこそ、その力をどう扱うかを学ぶ必要があります。

できるからといって、何でもしてよいわけではない。

強いからといって、相手を軽んじてよいわけではない。

力を持つからこそ、その使い方に責任を持つ。

私たちは、
礼をそのための大切な学びだと考えています。

相手がいるからこそ、自分を学ぶことができる

武道は、一人だけでは学べないことがたくさんあります。

相手と向き合うことで、
自分の距離感が分かります。

自分の癖が分かります。

怖さや焦りも見えてきます。

相手がいるからこそ、
自分自身について気づくことができます。

その意味で、稽古相手は
単なる「倒すべき相手」ではありません。

自分を学ばせてくれる存在でもあります。

だからこそ、相手を尊重する。

そこに武道の礼の意味があります。

自分を大切にすることと、相手を大切にすること

礼というと、
「相手を大切にすること」だけが強調されることがあります。

しかし、自分を粗末にして相手だけを尊重することも、
私たちの考える礼ではありません。

自分を尊重する。
相手も尊重する。

どちらか一方を犠牲にするのではなく、
双方を大切にする。

私たちは、
自分と他者の双方を生かす関係
を武道の中で学びたいと考えています。

対立があっても、相手を否定しきらない

武道では、相手と対峙します。

お互いに異なる動きをし、
異なる意思を持っています。

その意味では、対立があります。

しかし、対立しているからといって、
相手の存在そのものを否定する必要はありません。

自分の立場を持ちながら、
相手にも相手の立場があることを認める。

そのうえで、どう向き合うのかを考える。

礼は、
対立をなくすためのものではなく、
対立の中でも関係を壊さないための知恵

として捉えることもできます。

礼は、自分を制することにもつながる

怒っているとき。
悔しいとき。
勝って高揚しているとき。
負けて落ち込んでいるとき。

そのようなときこそ、
礼には意味があります。

感情のままに行動するのではなく、
一度自分を整える。

そして、相手と向き合い直す。

礼は、
自分自身を制御するための型
でもあります。

子どもに伝えたい礼

子どもに対して、
「挨拶しなさい」
「先生に礼をしなさい」
と教えることは簡単です。

しかし、それだけでは
礼の本当の意味は伝わりません。

なぜ挨拶をするのか。
なぜ相手に礼をするのか。

その意味を少しずつ理解していくことが大切です。

自分のことだけではなく、相手のことも考える。

自分が強くなったときほど、
弱い人を軽んじない。

失敗した人を笑わない。

一緒に学ぶ仲間を大切にする。

私たちは、そうした行動につながってこそ、
礼を学ぶ意味があると考えています。

礼を、道場の外へ

武道の礼は、
道場の中だけで終わるものではありません。

家庭。
学校。
職場。
社会。

人と人が関わる場所では、
自分の立場だけを押し通せないことがあります。

相手を尊重しながら、
自分自身も失わない。

感情的に反応する前に、
一度自分を整える。

そして、
相手との関係をよりよくする方法を考える。

礼を、道場の作法から
生き方へ。

それも、
「武道を、人生に活かす。」
ということの一つだと考えています。

私たちが考える武道の礼

礼は、服従のためのものではありません。

礼は、自分を卑下するためのものでもありません。

礼は、自分と相手の双方を尊重するための学びです。

礼は、力をどう扱うかを学ぶためのものです。

礼は、人と人がよりよく関わるための武道の知恵です。

IBMA極真会館では、
礼の形だけではなく、
その意味を考えながら学ぶことを大切にしています。

この礼の考え方の背景にある、増田章の武道観

増田章は、武道の礼を単なる形式や上下関係の確認としてではなく、
自分自身を律し、相手の存在を認め、
自他の関係をよりよく保つための実践として考えています。

また、武道によって力を身につけるからこそ、
その力をどう使うのか、
あるいは使わないのかを考えることが重要だと捉えています。

こうした「礼」「強さ」「自己制御」「他者との関係」についての考え方は、
増田章の武道研究や拓心武道の中でさらに深く考察されています。

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