IBMA極真会館 昇段審査・段位制度について
IBMA極真会館の昇段審査は、黒帯や上位段位を取得することだけを目的として行うものではありません。
これまでの修練を通じて身につけた技術、知識、組手技能、修練姿勢および修練実績を総合的に確認し、
武道修練の次の段階へ進むために行います。
初段は修練の完成ではなく、より深く武道を学び始める新たな出発点です。
極真空手の基本と伝統型を、段位制度の重要な技術的基盤とします。
四段以上では、自ら修めるだけでなく、正しく伝える能力を求めます。
段位制度の基本的な考え方
IBMA極真会館の段位は、単なる「強さの順位」ではありません。
競技能力や身体能力だけでなく、基本、伝統型、組手、知識、修練実績、修練姿勢などを総合的に確認します。
また、段位が上がるにつれて、自らの技術を高めることだけでなく、
学んだ武道を後進へ伝え、人を育て、次の世代へ継承していく責任を重視します。
極真空手の基本と伝統型を重視します
IBMA極真会館の昇段審査では、
極真空手の基本および伝統型に対する正しい理解と習得を重要な審査基準とします。
基本と伝統型は、単に審査のために動作の順序を覚えるものではありません。
立ち方、姿勢、突き、受け、蹴り、身体操作、力の使い方、呼吸など、
極真空手を構成する技術的な基礎が含まれています。
「自分ができる」ことだけでなく、
技術の意味を理解し、他者へ説明し、正しく伝える能力を重視します。
拓心武道メソッドの位置づけ
IBMA極真会館の段位制度は、
極真空手の基本・伝統型・組手を中心とします。
そのうえで、増田道場において研究・体系化してきた
拓心武道メソッドの基本、組手型、組手法および理法についても、
段位に応じた基礎的な理解と習得を求めます。
拓心武道メソッドは、極真空手に代わる別の武道ではありません。
極真空手で学んだ技術を、間合い、機会、攻防、防御、応じなどの関係の中で活用し、
武道としての理解をさらに深めるための補完的な修練体系です。
| 修練領域 | 位置づけ |
|---|---|
| 極真空手 | 基本・伝統型・組手・学科・修練実績など、段位制度の中心 |
| 拓心武道メソッド | 基本・組手型・組手法・理法などを学ぶ補完的な修練領域 |
※拓心武道メソッドについては、昇段審査全体のおおむね20%程度を目安とします。
これは固定された点数配分を意味するものではありません。
段位ごとの意味
| 段位 | 基本的位置づけ |
|---|---|
| 初段 | 基本を身につけ、黒帯としてさらに深く学び始める段階 |
| 二段 | 学んだ技術を深め、応用する段階 |
| 三段 | 技術と理法を理解し、自ら修練を深める段階 |
| 四段 | 自ら修めた武道を正しく指導できる段階 |
| 五段 | 継続した指導を通じて後進を育成できる段階 |
| 六段以上 | 武道を継承し、指導者を育成し、その発展に寄与する段階 |
初段〜三段と四段以上
| 初段〜三段 | 四段以上 | |
|---|---|---|
| 基本的位置づけ | 修練者として自らの武道を深める | 自ら修めるとともに、他者へ正しく伝える |
| 指導員資格 | 必須ではない | 必須 |
| 指導審査 | 原則なし | 実施 |
| 指導実績 | 実績があれば評価 | 重要な評価対象 |
四段以上は指導員資格が必要です
四段は、IBMA極真会館の段位制度における重要な転換点です。
初段から三段までが主として「自ら武道を修める段階」であるのに対し、
四段以上は「自ら修め、学んだ武道を他者へ正しく伝える段階」として位置づけます。
そのため、四段以上の昇段審査を受審するためには、
IBMA極真会館が定める指導員資格を有していることを必要条件とします。
五段以上は指導実績が必要です
五段以上については、指導員資格を有しているだけでは十分ではありません。
五段以上では、極真空手の基本・伝統型・組手・理論への理解に加えて、
後進を育て、武道を次の世代へ伝える活動を重視します。
昇段審査の5つの柱
| 審査領域 | 主な内容 |
|---|---|
| 1.実技審査 | 基本、基本組手技、伝統型、組手、組手型など |
| 2.学科・理論審査 | 修練体系、礼法、基本・型、組手理論、安全、理念など |
| 3.修練実績審査 | 修練期間、稽古、試合経験、講習・研修参加など |
| 4.小論文・記述審査 | 修練、技術、理法、指導、武道教育など |
| 5.指導審査 | 四段以上。技術理解、説明力、修正能力、安全な指導など |
組手は「勝敗」だけでは評価しません
IBMA極真会館の昇段審査では、試合や組手の勝敗だけによって段位を決定しません。
組手では主として、
心身の構え、足使い、攻撃、防御、間合い、機会、応じ、状況判断、安全への配慮(打撃の制御)
などを総合的に確認します。
試合経験は重要な修練実績として評価しますが、
一定数の勝利を段位取得の絶対条件とはしません。
審査から段位認定まで
推薦・申請→
実技→
学科・理論→
小論文→
修練実績確認→
指導審査
(四段以上)→
総合判定→
段位認定
審査結果について
| 判定 | 内容 |
|---|---|
| 合格 | 所定の基準に達している場合 |
| 確認・指導合格 | 総合的には合格水準だが、一部に修正・確認が必要な場合 |
| 認定保留 | 補講、課題、再確認または追加実績が必要な場合 |
| 不合格 | 当該段位に必要な水準に達していない場合 |
不合格や認定保留は、修練者としての可能性を否定するものではありません。
現在の課題を明確にし、その後の修練につなげるための判定です。
段位取得後も修練は続きます
段位認定は、武道修練の完成を意味するものではありません。
黒帯取得後も、基本、伝統型、組手、組手型、学科、理法などを学び続けます。
また段位が上がるほど、後進への助言、指導、安全な稽古環境づくり、武道の継承への責任も大きくなります。
IBMA極真会館は、段位をそのための修練の節目として位置づけています。
会員の方へ
段位別の受審条件、修練期間、稽古実績、指定型、学科、小論文、指導実績、
申請方法などの詳細は、会員専用ページでご確認ください。

