心と身体を強くする空手〜IBMA極真会館増田道場

IBMA極真会館の理念・目的

極真の精神を受け継ぎ、武道を未来へ

IBMA極真会館は、極真空手の歴史と精神を尊重し、その技術、型、修練体系および武道としての価値を継承するとともに、それらを研究し、さらに発展させ、次の世代へ伝えていくことを目指しています。

私たちが考える「継承」とは、過去の形をそのまま変えずに残すことだけではありません。

先人から受け継いだものを大切に守り、その意味や成立の背景、技術を支える理法を深く研究し、その理解を現在の修練と教育に活かしながら、未来へつないでいくことです。

伝統に深く根を張るからこそ、新しい枝を伸ばすことができる。

IBMA極真会館は、この「継承と発展」を基本的な姿勢として、空手武道を単なる競技や格闘技にとどめず、人間形成と社会への貢献につながる「道」として探究していきます。


1.極真空手から受け継ぐ精神

IBMA極真会館の武道観の根底には、大山倍達が築いた極真空手の精神と修行文化があります。

私たちは、それを単なる歴史的遺産として保存するのではなく、その意味を学び、現在の修練の中で実践し、次の世代へ伝えていくことを大切にします。

極真精神

頭は低く目は高く
口慎んで心広く
孝を原点にして
他を益する

これは、大山倍達が掲げた極真空手家の目指す精神です。

強さを求めながら驕らず、高い志を持ち、言動を慎み、広い心を養い、自分だけではなく他者を益する。

IBMA極真会館は、この精神を極真空手から受け継ぐ重要な精神的基盤の一つと考えます。


2.IBMA極真会館の理念

IBMA極真会館の理念は、私たちの活動全般において常に立ち返るべき根本哲学であり、すべての判断と行動の基盤となる価値観の中心軸です。

空手武道を通して、人間としての本質的な成長と社会への貢献を目指すための精神的支柱でもあります。

理念

修練と修道を通じ

無限の可能性をひらき

高い人間性を発揮できる

心を育む

私たちは、武道修行の目的を、単に強い身体や優れた技術を獲得することだけに置きません。

修練を通じて自らの可能性を拓き、その力を自己のためだけではなく、他者や社会のためにも活かすことのできる人間を育てることを目指します。

その根底にあるものが「良心」です。

ここでいう良心とは、人として善なるものを理解し、それを実践するための知恵と能力、すなわち良知良能を意味します。

自己の可能性を拓くことと、高い人間性を育むこと。

この二つを切り離さないことが、IBMA極真会館の人間形成の基本的な考え方です。


3.IBMA極真会館の綱領

綱領とは、理念に基づき、私たちの活動が何を目指し、どのような姿勢と方針によって実践されるべきかを示すものです。

理念が私たちの「価値観の中心軸」であるならば、綱領は空手道修行、指導、教育活動を導く実践的な羅針盤です。

綱領

我々は空手武道の修行により

身体を拓き心を磨き高め

自他の和合と共存

幸福と長生を実現する

空手武道の創設を目指す

武道修行は、自分だけを強くするために行うものではありません。

身体を拓き、心を磨き、その成果を他者との関係や社会生活の中に活かしていく。

そして、自他がともにより良く生きるための力として武道を役立てる。

IBMA極真会館は、そのような空手武道のあり方を追究します。


4.「修練」と「修道」

IBMA極真会館における空手道の実践は、**「修練」と「修道」**という二つの原理を柱とします。

修練

「修練」とは、武技・技術の習得を通して、自己の心と身体を磨く行為です。

身体を使い、技を学び、繰り返し稽古し、それを実際に活用できる技能へと高めていく。

その過程では、技術だけでなく、集中力、忍耐力、判断力、自制心なども同時に養われます。

したがって修練とは、単なる技術練習ではなく、技の習得を通した心身の錬磨でもあります。

修道

「修道」とは、修練によって身につけた技と精神を自己のためだけに用いるのではなく、他者を活かし、人格を高め、人生の調和を図るために役立てていく道です。

修練によって得た力を、どのように使うのか。

ここに武術が「武道」へと発展する重要な意味があります。

修練によって自己を高め、修道によってその成果を人生と社会に活かす。

この二つを融合して実践することにより、空手道は単なる技術習得にとどまらず、個々人の社会的役割の実践へと昇華されます。


5.拓心武道哲学

IBMA極真会館における修練と修道の思想的基盤となるものが、拓心武道哲学です。

拓心武道哲学とは、空手を単なる格闘技としてではなく、「道」の実践として探究し、人間の精神的営為として武道を捉える考え方です。

拓心武道の理念

武術の修練による

心身錬磨を通じ

天地自然の理法を学び

自他一体の道を

修める

私たちは、武道修行を通して、単に技の巧拙だけを追究するのではなく、人間と自然、身体と心、自己と他者の関係の中にある「理法」を学ぶことを目指します。

ここでいう理法とは、単なる技術上の法則ではありません。

物事の本質を見極め、人間や自然のあり方に即して、より調和した判断と行動へ導く原理を意味します。

技を学ぶことから理を学び、理を学ぶことから自分自身を知り、さらに他者との関係を学ぶ。

その先にあるものが、**「自他一体の道」**です。


6.IBMA極真会館が目指す「武道人(Budo-Man)」

IBMA極真会館が目指す人間像を、私たちは**「武道人(Budo-Man)」**と呼びます。

武道人とは、単に武術の技を学ぶ者ではありません。

心・技・体を統一し、自己と他者の成長に寄与する人格者を目指す者です。

武道で身につけた強さ、技術、精神力は、道場の中だけで発揮されるものではありません。

家庭、仕事、教育、地域社会、人間関係など、人生のさまざまな場面において活かされてこそ、武道修行の意味はさらに深まります。

武道を人生に活かす。

そして、自分自身の成長を他者や社会の幸福へとつなげる。

それがIBMA極真会館の考える「武道人」のあり方です。


7.武道人(Budo-Man)の七つの行動指針

理念や哲学は、理解するだけでは十分ではありません。

日々の生活の中で、それを判断と行動として実践する必要があります。

そのための具体的な道標として、IBMA極真会館では「武道人(Budo-Man)の七つの行動指針」を掲げています。

一、自らの心を磨く覚悟を持つ

自らの内面と向き合い、良心――人としての善なる知恵と能力である「良知良能」――を目覚めさせ、その働きを高め続けるよう努めます。

二、すべての「つながり」を尊重し、生かす

人と人、人と物事、そしてさまざまな縁や関係性の価値を理解し、それらを調和的に活かす智慧を養います。

三、自他の立場を共に理解するよう努める

一方的な視点に陥ることなく、自分と他者双方の立場を理解し、多面的かつ長期的な視野から物事を見るよう努めます。

四、自己のためのみならず、他者のためにも尽くす

自分自身の成長だけでなく、他者の成長と幸福を願い、それに寄与する生き方を目指します。

五、常に思考を吟味し、最善を選び取る

自らの思考、判断、選択を吟味し、小さなことにも思慮を尽くして、より善い道を選ぶ努力を続けます。

六、目標を持ち続ける

自らが目指すべき姿を心に描き、明確な目標を持ち、その実現へ向かって継続的に成長することを目指します。

七、主体的に行動する勇気を持つ

自らの選択に責任を持ち、他者に判断を委ねるのではなく、良心に従って勇気をもって主体的に行動します。

この七つの指針は、武道人として歩む者にとって、日々の判断と行動を導く道標です。

心を磨き、関係を活かし、正しく見、他に尽くし、善を選び、志を抱き、勇気をもって行動する。

その実践の先にこそ、人格と技の融合した「武の道」が拓けると私たちは考えます。

【武道人(Budo-Man)の七つの行動指針を詳しく読む】


8.極真会館道場訓

IBMA極真会館は、新たな武道哲学を研究・発展させる一方で、極真空手から受け継いだ伝統を大切にします。

その重要な精神的遺産の一つが、極真会館の伝統的な道場訓です。

一、吾々は、心身を錬磨し確固不抜の心技を極めること

一、吾々は、武の神髄を究め機に発し感に敏なること

一、吾々は、質実剛健を以て自己の精神を涵養すること

一、吾々は、礼節を重んじ長上を敬し粗暴の振舞いを慎むこと

一、吾々は、神仏を尊び謙譲の美徳を忘れざること

一、吾々は、知性と体力とを向上させ事に臨んで過たざること

一、吾々は、生涯の修行を空手の道に通じ極真の道を全うすること

IBMA極真会館は、この道場訓を歴史的な言葉として残すだけではなく、そこに込められた精神を学び、その意味を現代において問い直しながら、次世代へ伝えていきます。


9.伝統を継承し、研究し、未来へ

IBMA極真会館は、伝統と革新を対立するものとは考えません。

伝統を守るとは、過去の形をただ固定することではなく、その根を深く掘り下げ、そこにある本質を理解することでもあります。

大山倍達が体系化し、遺した伝統基本、型、その他の技術的遺産を大切に保存・研究するとともに、その源流となった空手や武術にも学び、技の意味、成立の過程、そしてその背後にある理法を探究します。

一方、組手や競技、現代の修練から生まれる技術については、時代とともに進化・発展していく領域として研究を続けます。

そして、そこから得た知識と経験を、より安全で、合理的で、人間形成に資する修練体系へとつなげていきます。

私たちが目指しているのは、過去へ戻ることでも、過去を否定することでもありません。

過去から受け継ぎ、現在において深く研究し、未来へより豊かな形で手渡すこと。

その営みを通して、

身体を拓き、心を磨き、自己の可能性を拓き、その力を他者と社会のために活かす武道人を育てる。

それが、IBMA極真会館の目指す空手武道です。

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