空手武道通信の創刊

本来は第2日曜日の更新ですが、第3日曜日(2017年7月16日)に創刊号を配信しました。

※スマホ表示では、空手武道通信のページは閲覧できません。
空手武道通信を閲覧する場合、画面下のフルサイズ表示をクリックしてください。

▶︎創刊号はこちらから閲覧してください

空手武道通信の開始について

 

これまで、IBMA極真会館NEWSとタイトルをつけ、増田道場関係と区別し、その他のIBMA極真会館関係のお知らせを配信していました。また、BMS、武道人学院として、空手武道のデジタル教本の配信と通信教育を目指したページを設定していました。それらの目的を、一つに統合することを目的として、新たに「空手武道通信」とタイトルを変更した、配信ページを設定します。編集責任者は増田章です。

 

コンテンツは、
1)IBMA極真会館関係の国内外の活動報告など。
2)増田章の報告、稽古日誌、各種小論、連載特集などのページ。
3)IBMA極真空手道のデジタル教本のページ(実技と理論)。
4)その他
です。

※空手武道通信の閲覧には、定期購読会員への登録が必要です。▶︎定期購読会員の案内

空手武道通信の修練、修道のコンテンツは、絶えず修正、更新を行い、不足の情報を補っていきます。ゆえに定期的に見直しを行ってください。

※今後、増田の空手武道理論やデジタル教本は、コンテンツが整った時点で、一纏めにして製本化し、IBMA極真会館の教科書として活用したいと考えています。

 

空手武道通信に込める思い〜増田 章

 

【2017年7月7日 富士山麓にて】

私の目標は、より空手武道を広く、かつ深く研究した、極真空手の教科書を製本化することです。そして、それを元に優れた道場生を育成することです。もちろん、増田流であり、賛否両論あるとは思いますが、私の理論が踏み台になって、極真空手がよりレベルアップすることになれば本望なのです。補足を加えれば、学術やスポーツは良い意味で先輩の業績を踏み台にしていると思います。大事なのは踏み台にした者の志の高さがどのくらいであるかです。同時に情熱の源泉の深さがどのくらいであるかです。天は必ず、それを見抜き、評価を下すと考えています。

現在、かって100人組手に耐えた、強靭な私の身体も、加齢による劣化が見られます。ゆえに理想的な技術の研究や指導を続けるために、身体のメンテナンスに時間をかける必要があります。

【大山倍達先生、晩年の夢】

そんな状況において、私の心がけていることは、なるべく身体が動く間に、百尺竿頭に一歩を進むが如く研究を行うことです。さらに、空手教本を製本化し残したいと思っています。教本づくりには、時間、資金、情熱等のコストがかかります。まずは、デジタル教本で技術理論を記録し、少々難解でも、仲間に言葉や写真で伝えたいと考えています。そのような努力の中から、わずかかもしれませんが、必ず本物が生まれてくると信じているからです。私は、書物を紐解かない者は、上達しないと思っています。人類が発展してきたのは、書物により、理論、考え方を進歩させてきたからです。

【極真空手を最高の空手に…】

脱線しますが、私は不遜ながら、大山倍達先生にも同様の気持ちがあったことと拝察します。ゆえに多くの著作を残しました。また、大山倍達先生の晩年の夢は、「空手百科事典」を作ることでした。先生は、それを公言していました。私は大山先生の気持ちが理解できます。大山先生は、亡くなる前に、私を館長室に呼び、1冊の手帳を差し出しました。そこには、支部長などの規約を始め、細かな昇段基準が記載されていました。その中には、有段者の必須修練項目として、伝統型はもちろんのこと、逆技などの修得が義務付けられていました。さらに私には、優れた弟子を育てること、そのことに専念しなさいと、アドバイスしてくださいました。その時の私は、もう少し選手として修行させてくださいと、言ってしまいました。その時の先生の憮然とした顔が思い出されます。正直言えば、何が何でも極真空手の世界一になりたかったからです。選手がやりたかったわけではありませんでした。その時の葛藤や空虚さをかき消すように、「私の夢は極真空手を最高の空手にすることです」と、大山倍達先生に唐突にも宣言したのです。その理由は、私の思いを魂に刻印し、のちの生き方を縛るためでした。もしかすると、そのことが多くの誤解を生んでいる要因かもしれません。

さらに言えば、体調の不良は思わぬほど、エネルギーを奪います。また、私には2面性があります。執念深く物事をやり続ける面と短期で結果を求め、すぐにやり方を変えてしまう面です。実は、その2面はうまく噛み合えば、優れた業績を残す要因になると思います。しかし、うまく噛み合わなければ、失意の中、さまよい続ける要因にもなると思います。現在、私は引退を想定して動いています。そうでなければ、力を振り絞れないのです。

【デジタル教本の製本化】

話を空手武道通信に戻せば、空手武道通信の一部のページは、有料購読のページとします。それは、有志の厚志を以って、デジタル教本の製本化を実現するためです。もし有料購読登録者になっていただいた方には、なんらかの特典を考えて行きたいと思います。

最後に、空手武道通信の配信スタート時のアップロードの量が一定でないことを、ご容赦願いたいと思います。

原則、月に2回(第2週、4週の日曜日)の新規ページのアップロードが基本です(ニュース関係は除く)。ただし、コンテンツの量が一定量(ニュース類を除き、100ページぐらい)に達するまで、不定期にアップします(時には1ページ、時には5ページという具合に量が変化するということ)。

また、空手武道通信には、私の未発表の著作の連載もしたいと考えています。その作品は、あまり商業出版としては面白くなかったので、出版に至らなかったのだとは思います。しかし、詳細を書いていないページや原稿の表現方法を変えたり、加筆して連載したいと考えています。

ただし、PC等の操作は苦手で編集の素人ですので、ページの不細工は、何卒ご容赦ください。

将来、優秀な編集者の助力を得て、空手武道通信のコンテンツを再編集し、商業出版の道が開かれた時には、読みやすい良い本ができるかもしれません。それでは、もうしばらくお待ちいただきますが、是非とも空手武道通信に注目してください。増田 章