応じ(Ouji)とは

 

相手の攻撃技から身を守り(防御し)、間髪を入れずに相手に反撃する。このことを、増田道場では「応じ(Ouji)」と呼びとても大切にしています。「応じ(Ouji)」の本質は、相手の動きにより善く対応することです。そのような意識を持つことで、相手をしっかりと観る習慣のみならず、自己と向き合う習慣が身につくと考えます。また、技術を無限に発展・進化させていきます。その意識の有無が他の空手理論と増田章の空手理論(理合)が異なる点です。増田道場では、「応じ(Ouji)」を習得するための稽古方法として、まず約束組手を行います。

約束組手とは、2人1組で予め相手とかける技を決めておき、実際に攻撃、防御、反撃を行う稽古方法です。安全に繰り返し稽古することが出来るため、技の習得 に大変有効です。防御法を知らずして組手をすれば、恐怖心が先立ち、技を出すときに力が入り過ぎ、自分が怪我するのみならず、相手にも怪我を負わせることになりかねません。

本道場は、怪我防止の面のみならず、技の上達のためにも、「応じ(Ouji)」の習得(体得)が大切だと考えています。また、自由組手(自由に技を出し合う実践的な稽古)では、相手との勝ち負けという意識で行いません。基本は、相手の技がよく見えるか、「応じ(Ouji)」の力が身についたかどうかという意識を重視します。ゆえに、増田道場では、子供 から壮年までの男女が安全に、ハイレベルな組手理法の端緒を掴むことができます。

 

※本稿は「稽古への参加について」のページにも掲載されています。増田道場生は、空手稽古において、理合(理論)を意識し、稽古に励んでください。応じ(Ouji)の理合、本質の探求に終わりはありません。稽古に終わりがないのと同様です。絶えずより深く、高い意識で行うことで、新しい発見があるはずです。

 

 

サイト写真2015/1/17