[第17号:2018-4-22]

本号の主な内容

  • FromAkiraMasuda:機前を捉える
  • デジタル空手教本:増田章の空手レッスン〜TSスタイル講習会2018-4-21(その1〜4まで)
  • 編集後記

お知らせ

  • 2018年から空手武道通信は第3週の日曜日の更新とささていただきます。
  • デジタル空手武道通信は、常時コンテンツを修正、補充(アップロード)していきます。
  • すべてのページの閲覧には定期購読会員登録が必要です。デジタル空手武道通信の案内
  • ※近日中に以下の更新、掲載を予定しています。
    IBMA極真会館空手道の基本修練項目を改訂版の掲載を予定しています。
    IBMA空手競技規定の改訂版。
    増田章の空手レッスン。

 

 

 

From Akira Masuda

デジタル空手教本〜注目更新のお知らせ

▼講習会の内容を映像で学べます。一部組手の映像も閲覧できます。

 

 

 

バックナンバー

 

TSスタイル講習会の模様

 

 

編集後記〜デジタル空手武道通信 第17号

ここ2〜3ヶ月ぐらい、TSスタイルの試合法ならびに組手法を作り上げることに集中していた。短期間に何百時間という思考実験と作業を続けた。 それに付き合っていただいた大森氏、荻野氏にお礼をのべたい。夢想家の私に協力を惜しまない両人は、私にとって貴人である。

さて、4月21日にTSスタイルの講習会を行なった。今回のデジタル空手武道通信は、その模様をアップした。道場生のレベルは高くないが、これから練習体系を構築し、それを伝えれば、必ず上達していくと考えている。その場合、このデジタル空手武道通信による学習が必須だと思っている。さらに言えば、TSスタイルの創建(確立)によって、稽古内容の改定をしなければならないと考えている。

それは100年以上続く、剣道や柔道の稽古方法に近づいていくであろう。断っておくが、私は極真空手の伝統的稽古法を廃棄はしないつもりである。なんとか上手い交通整理を行い、愛好者が取り組み易く学びやすいものにしたいと考えている。

その際、邪魔になるのは頭の固い人間である。しかし、私もそうだが、加齢とともに頭は固くなるのが人の常であろう。その本質は何か。ここでは語らない。 そこを語り出すと、多くの人を傷つけてしまう可能性がある。

このデジタル空手道教本は、増田の道場生ならば絶対に見なければならないものである。それを伝えきれていない。今私は、空手の組織など持ち、管理する余裕はない。最期に向けて、私の空手理論と技術、そして理念(武道人哲学)を学びたいと思う人たち、そしてデジタル空手道教本を紐解く者たちと空手武道の研究をしたい。もし、そのような者がいないのなら、「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」だ。

近い将来、デジタル空手道教本とデジタル空手武道通信を通信教育のプラットホームにして仲間を募りたい、と考えている。昨今は、ITのインフラが整い、空手の技術は映像で判断できる。ゆえに映像で技術審査も可能である。あとは人間性が重要だが、それはスクーリングなどでカバーできるのではないかと思っている。色々と問題が想定されるだろうから検討したい。スクーリングは合宿で行えば良い。指導は、メールで質問を受け付け行えば良い。その方が良い指導ができる可能性もある。

蛇足だが、講習会の前日から体の調子が悪かった。前の週に80歳をこえた父に会いに金沢に強行スケジュールで帰省した。その疲れと気温の寒暖差で風邪を引いたのだろう。風邪薬とドリンク剤を飲み、講習会を行なった。さらにデジタル空手武道通信の更新があるので休むことができない。本日は久しぶりに高校時代の夢を見た。私には心的外傷がある。そんな夢をみる時はいつも、相当に疲れている時であり、事故をよく起こす。気をつけたい。

私は加齢により体が変形し、立っていることも辛い時がある。ゆえに体力を落とさないよう維持し、技術を残そうと考えている(もう時間がない)。その可能性が日に日に喪失していく恐怖と毎日戦っている。

現在、私が考えているのは、フリースタイル空手の完結編として、極真空手の武術的な技法を含む組手型と組手法、ならびに修練体系の創建(確立)である。さらには、技の修練が本当に価値あるものとするためには、投げ技も含めたフリースタイル、そして技術の精度が高い、機前を捉える組手法の体得の道を道場生に示さなければならないと考えている。その一部がTSスタイル、すなわちヒッティングである。