コロナ問題の中、延期しておりました、第1回 月例試合の開催をいたします。「月例試合」は、IBMA極真会館増田道場の有段者認定に必須の修練内容です。だだし、現時点では、マスクなしの組手試合は、コロナ問題の見通しがつくまでは行いません。よって飛沫を防ぐ面防具使用による試合形式を本道場の標準とします。それに伴い、組手形式を空手本来の顔面突きありとしています。そのための組手形式がTS方式組手法です。この組手法は、全ての空手技を活用する技能を体得する基盤を築く稽古法です。また、本道場の昇段認定のための月例試合は、TSアドバンス方式(ヒッティングスタイル)とします。現在、TSアドバンス方式の稽古は始まったばかりです。ゆえにほとんどの道場生が同じスタートラインといっても過言ではありません。是非とも、現有段者も原点に立ち戻り、組手技術、技能の見直しのみならず基本の見直し、更新を図る上でも、TSアドバンス方式の組手稽古を初めてください。

 断っておきますが、組手試合が空手武道稽古の全てではありませんが、最も根幹であるというのが増田の考えです。今後はTSアドバンス方式の組手の実力を有段者の最重要項目とします。完全な稽古法など、どこにもありません。ですが、TS方式の組手稽古法は従来の稽古法より、空手本来の在り方を理解できると思います。現在、指導法ならびに指導員の育成を秋吉(師範代)と進めています。わからないことがあれば、何なりと秋吉の方へお尋ねください。

 

申込方法

増田道場ホームページ、道場行事について

イベント参加予約メール(2020)のページからお申込み出来ます

第1回月例試合の詳細

  • 日 時:11月 1日(日曜)
  • 時 間:13時30分~16時30分 ◎参加人数により終了時間に変更あり
  • 会 場:多摩本部道場
    〒206-0033 東京都多摩市落合6-15-2、2階
  • 参加費:2,000円 ◎当日お支払いください
  • 対 象:一級、有段者
  • 定 員:20名  ◎一人2試合以上を予定
  • 持ち物:防具各種。◎指定面防具(Kプロテクター)必須です
  • その他:組手講習会に参加していない人は参加できません。ただし指導員の承認を得れば可とします。
    今回の試合時間は2分とします(延長戦なし)。また、体重により、階級を分けます
    (階級の詳細は微調整が必要なので、決まり次第、お知らせします)
  • 昇段のための試合規程など案内の詳細はpdfで。
  • 試合映像をデジタル空手武道教本の資料ページにアーカイブします。

第1回 月例試合の開催に向けて

 今後、有段者の認定は、より武道として高い水準を満たすことを目指し、基本、伝統型、組手形(基本技の活用法ならびに理法の理解)、組手、筆記試験の見直しをしていきます。

 その中で、重要としているのは、組手スキルの向上です。増田理論では、スキルの体得の有無が、基本修練と組手経験(修練)の真偽を表す事柄だと考えています。

 スキルという概念は、増田武道理論では独自に概念化されていますが、基本の体得のみならず理法の体得、そして実戦(実体験)における、胆力と感覚の有無が問われるものです。また、スキルの基盤には、基本技術と理合いの体得があります。しかしながら、単なる勝敗を競い、比較する試合競技では、看取ることができないものでもあります。ゆえに極真会館増田道場の試合は見かけの勝敗を競いません。もちろん手段として、勝敗を設定しますが、その勝敗は真の勝敗ではありません。

 これ以上の武道理論は、デジタル空手武道教本ならびに、増田の講義を聞いてください。本道場は、試合を通じ、基本と理の体得を徹底します。その精華として技能(スキル)があり、さらにその習得過程を通じ、人間としての基本と理に気付くこと。そして、その気付きを人生に生かしていく。それが、拓心武道メソッドの目指すことなのです。試合競技の勝敗は、本来のゴールではありません。あくまで目安であり、自分を省みるための手段です。新たな修練と修行の始まりの扉なのです。

 しかしながら、段位も試合の勝敗も、それ自体が目的となり、本来のゴールを見誤っていると思います。かつ、そこに居着いてしまっているのが現状です。そのような段位制度、試合は、本来の修行にとっては、意味のないどころが、害悪です。

 あえて言いますが、増田は未熟です。そして、未熟のまま、生を終えていくでしょう。しかしながら、最期まで新たな気付きを得られるよう修練、修行を続けていきます。たとえこれまでの空手稽古ができなくなったとしても、その意志は持ち続けたいと考えています。なぜなら、それがより良い人生を築く鍵だと思うからです。

 最後に、今、みなさんと共に心身を通じ交流、更新ができるうちが、武道家としての私の人生の最高の瞬間かもしれません。私は、その瞬間を大切にしていきます。たとえ明日、終わりが来ても納得できるように…。